【コタエル】全館空調システム「オンレイ」について調べました

スポンサードリンク

ども、クロセです。

今回は【コタエル】からきた以下の質問に回答します。




【質問の内容】

娘の新築住宅もオンレイの予定です。
オンレイは一年中稼働させるわけでは無いですよね?暑い時、寒い時に使うと思っていますが?





要はオンレイってどういうもんなの?という質問ですかね。

初めて聞く全館空調システムですが、公式HPに説明があり、そんなに複雑そうなシステムではないのでわかる範囲で回答しようと思います。

Contents

オンレイってどんな空調システムなの?

オンレイ、正確には「オンレイECO床暖システム」という全館空調は以下の図のように、家中に張り巡らせたダクト(もしくはそれに似たようなもの)を通して、家全体を冷暖房するシステムのようです。

冬の暖房

夏の冷房

全館空調システムでは割とよくあるタイプですね。

また、冷暖房だけでなく換気システムや空気清浄機的な役割も併せて備えている空調システムのようです。



床暖システムと書いていますが、一般的な床暖房(床下に通したパイプに温水を流して暖める方式)ではなく温めた空気を床下にも回すことで温めているようです。

1年中稼働させる必要はあるのか?

では質問者様からの質問に対しての回答です。

「オンレイECO床暖システムの冷暖房機能は暑いとき・寒い時に使用すればいいですが、換気システムについては常時稼働させる必要があります」というのが回答になります。

換気システムについては常時稼働させておかないと屋内のCO2濃度が高まり健康にも影響が出るため必ず稼働させておいてください。

冷暖房の機能は別に1年中稼働させる必要はありません。
使いたいときに使いましょう。

余談:全館空調システムで注意すべきこと

このような全館空調システムで気を付けるべきことですが、まず故障時は家中の換気と空調が止まってしまうことです。

追記)
換気と空調は別々のシステムですので、どちらか片方が壊れる場合もあります。
必ず同時に機能が止まるわけではないようです。

夏や冬に故障してしまうと修理が完了するまで家中が暑い・寒い状態になってしまいます。

バックアップ用に1つだけでもエアコンをつけておくといいかもしれません。

 

また、人がいない空間も含めた家全体を空調するため、壁掛けエアコンで各部屋を空調するよりも電気代がかかりがちです。

そもそも、全館空調システムは一般的なエアコンに比べて出力に対する消費電力が大きくなりがちです。

採用するなら、家の断熱性にはある程度注意したほうがいいかと思います。

以下の記事に断熱性の基準について色々書いていますが、できれば「HEAT20 G2グレード」程度の断熱性は確保されることをお勧めします。

断熱性について②:基準について



 

更にイニシャルコスト・メンテナンスコストも安くありません。

オンレイECO暖房システムのコストは把握していませんが、一般的に全館空調システムは導入に100~200万程度かかります(もしかしたらもっと高いかも)。

また、別の全館空調システムでは1年ごとのメンテナンスに数万かかるものもあります。

更に、耐用年数を超えたらまた安くない費用をかけて機械を導入する必要も出てくるでしょう。

 

壁掛けエアコンに比べると家中を快適にすることが用意ですし、エアコンよりも吹く風を感じにくいという点は大きなメリットですが、とにかくお金がかかる贅沢品であることは留意しておきましょう。

終わりに

というわけで今回は全館空調について回答してみました。

一般的な全館空調システムに当てはめて回答しているため、細かいところで「オンレイECO暖房システム」と異なる部分はあるかもしれませんが、そんなにずれてはいないと思います。

今回の本題とは外れますが、まだ導入が決定していなければ参考にしていただけると幸いです。

では。

アイ工務店や注文住宅について専門家への相談

専門家相談(無料)

ABOUTこの記事をかいた人

2020年2月からアイ工務店と一緒に建てたマイホームに居住中。 家の中が寒いのがいやだというところから家づくりを開始した結果、高断熱高気密という言葉に出会う。 以降、いろいろ調べているうちに高断熱高気密の沼にはまり、使者を自称するようになる。