ども、クロセです。
今回はソーラーパネルに関するお話です。
世の中的にはなかなかに評判が悪いソーラーパネル。
台風が来たら壊れるし危ない。
金額的に割に合わない。
実は環境にやさしくない。
山を切り崩したメガソーラーなんかは良くやり玉に挙げられるイメージですね。
メガソーラーと家庭用ソーラーパネルではまた事情が違うとは思うのですが…
一方で導入した人からの評判は結構良かったりします。
さて、そんなソーラーパネルですが導入を検討するにあたって大事なこと。
「コスト的にお得なのか?」
今回は導入して3年以上経過する我が家がどんなものなのかお伝えしようと思います。
Contents
導入にかかったコストや我が家の日当たりなど
まず、我が家がソーラーパネルを導入した時のコストです。我が家は6.85kWを導入しておおよそ150万円程度かかりました。
これにはパネルだけでなく、パワコンや工事費用すべてのコストが含まれています。
一方で、我が家はZEH補助金を55万円いただくことができました。
ZEHとはざっくり言えば一定以上の断熱性能を有し、一定以上のソーラーパネルを導入した場合にもらえる補助金です。
(詳細はこちらのページを参照してください)
導入費から補助金を差し引いて100万くらいでソーラーパネルを6.85kW分導入したことになります。
日当たりに関しては南側が開けているで非常に良いです。
…が1点だけちょっともったいないことがあります。
我が家の外観はこんな感じです。
注目してほしいのは赤丸の箇所にあるソーラーパネルです。
左側が高く、正午を過ぎると影になって日が当たりにくくなります。
これのせいで導入したパネルの割に発電量が少なくなっています。
また、我が家は京都にありますが日照時間で言えばこんな感じです。
データはこちらのサイトを参考にしました。
京都府は47都道府県中35位と下から数えたほうが早いとあまりよくなかったりします。
我が家の発電量と収入
では実際にどれくらい発電するのか?3年間のデータを載せます。
2021年:7288
2022年:7388
2023年:7307
上記以外の発電量も合わせた通算ですと4年で30000kWh程度発電しております。
発電した電気は自分で使用し、余った分は売ることができます。
我が家は発電開始から10年目までは1kWhを24円で売る契約をしております。
(10年以降は再度契約が必要ですが、もっと安くなる可能性が高い)
ざっくり計算すれば30000kWh × 24円 = 72万円
導入金額95万円に対して、4年目にして7割以上を稼いでいます。
10年後には売電価格が安くなりますが、そのころまでには余裕で元が取れます。
そこそこ条件が良くない我が家でも、割と余裕をもって元が取れるわけです。
導入費用さえ適正であればまず損をすることは無いと思います。
強いて言うなら豪雪地帯だとリスクが高いですね。
雪で発電量が落ちますし、雪の重量でパネルが壊れる場合もあるとか。
北海道でも元が取れている事例はあるみたいですけどね。
あと当然ですが高い建物があって日当たりの悪い場所だとよくないですね。
導入にあたって、本当にお得か調べたい方は下記の動画が参考になると思います。
建築士の世界で有名な松尾さんという方がソーラーパネル導入時のコストや収入などを解説しています。
電気料金プランとの組み合わせでもっとお得に
ソーラーパネルによる恩恵は料金プランとの組み合わせでより高めることができます。注目したいのは「電気代が日中は高く、夜は安くなるプラン」です。
我が家の料金プランはシンエネジー社の【夜】生活フィットプランを採用しています。
このプランでは日中が28円程度に対し、深夜の時間帯は20円、それ以外の時間は24円程度で使えます。
(実際にはこれに消費税やら再エネ賦課金が載るのでもう少し高いです)
日中の高い時間帯はソーラーパネルで発電した電気を使うことで使用量を抑えます。
そして安いお得なところをお得に使わせてもらうわけです。
天気が悪い時もあるのにそんなに都合よくいくのか?と思われるかもしれません。
以下は、実際に我が家の電気使用状況をグラフ化したものです。
上のグラフは電気の使用量が多く、発電量は控えめな冬のデータです。
価格が高いデイが80kWh程度に対し、その次に高いライフが160kWh程度、一番安いナイトが260kWhです。
高い時間帯の使用量をソーラーパネルでかなり抑えられることがわかります。
細かい計算は割愛しますが、料金プランとの組み合わせでよりソーラーパネルの恩恵を受けられることがわかります。
早々に壊れたら損をするのでは?
お得とは言っても早々に壊れたら損するかと思われますが、実はそうならないようになっています。まずソーラーパネルに関する機器はJIS規格で10年以上無料保証です。
普通に使っていて10年以内に壊れた場合、無償で交換してくれるわけです。
JIS規格をとっていないようなメーカの機器を使わなければ問題ありません。
(そんな会社あるのかな?)
逆に言えば、10年以内で元が取れるように気を付けるべきではあります。
導入価格や売電価格、電気料金をしっかり下調べしておきましょう。
災害で壊れた場合は無料保証の対象外であることが多いですが、火災保険や地震保険を使うといいでしょう。
火災保険を契約する際は、風災や水災特約にも入っておけば大体の災害には対応できます。
余談ですが、パネルメーカによっては災害による破損も補償してくれたりします。
ソーラーパネルって簡単に壊れるんじゃないの?
ソーラーパネルのリスクでよく挙がるのは災害による破損です。山や原っぱに建てられたメガソーラーが地盤の崩れや倒木で壊れている様子をニュースでたまに見かけますね。
じゃあ家庭用ソーラーパネルはどうか。
屋根の上につける場合、土砂崩れで壊れる可能性はないですね。
台風で吹っ飛ぶ可能性ですが、実務者いわく正しく取り付けられていれば基本的には問題ないとのことです。
(統計結果とか載せれたら後日載せるかもしれません)
最悪は保険さえ入っておけば何とでもなるでしょう。
家庭用ソーラーパネルで一番怖いのは火災かもしれませんね。
ソーラーパネル自体が火災を起こす事例もありますし、火災によってソーラーパネルが破損した場合に消防が少し厄介になるとか。
これらのリスクが気になる場合は以下の動画が参考になるかと思います。
先ほど紹介した松尾さんという方がこちらではソーラーパネルのリスクを抑える方法を紹介しています。
実務者向け動画ですが、施主が業者に質問する際の参考にもなると思います。
終わりに
今回はソーラーパネルど実際に導入した我が家の発電量と、ソーラーパネルのリスクについて説明してみました。環境にやさしいかどうかは私には正直わかりません。
が、適正な価格で導入できれば十分に元が取れます。
我が家の実例を見ても、皆さんが思っている以上に元が取れていると感じたのではないでしょうか。
紹介した動画でリスクを留意しつつ、お金に余裕があれば導入を検討してみてください。
ZEH補助金を活用すれば、よほどのことがなければ十分元が取れると思います。
では。
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