ご覧いただきありがとうございます。
タマホーム施主のじゅりい(@Jury0909)です。
コダテルにこのような質問が届きました。
家系ブログやってる人達の良かったオプションで玄関スマートキーがよくありますが、コードグラバーのリスクは無いのでしょうか?
リレーアタックはそもそも留守の時は鍵を持ち出してるので、問題ないと思うのですが、コードグラバーで出入りの時に信号をコピーされてしまうリスクが心配です。
ボンブーさん
ボンブーさん、ご質問ありがとうございました。
最近の玄関はスマートキーになっていることが増えてきていますし、おすすめオプションとしてもよく挙げられます。
我が家もスマートキーですよ。とても便利です!
ただ、こういった専門的な話は素人の私1人では対応しかねますので、我が家の玄関ドアメーカーであるLIXILさんに問い合わせてみることにしました。
YKKAPの玄関ドアについては、クロセさんが記事にしてくださっています。
コードグラバー、リレーアタックって何?
コードグラバー、リレーアタック、どちらも自動車盗難の手口です。
私は恥ずかしながら「コードグラバー」という言葉は初耳でした。
リレーアタック…は何となく聞いたことがあったような。でもどっちもよく分かってませんでした💦
ということで調べてみました。
コードグラバーとは…
コードグラバーとはスマートキーのスペアをつくる機器のことです。
スマートキーからは常に微弱な電波が出ています。コードグラバーはこの電波を自動的に読み込み、スマートキーのIDコードをコピーします。こうすることでスマートキーのスペアキーとして有効になり、スマートキーを紛失した場合などにキー代わりとして機能するのです。
コードグラバーはこのように緊急時のための装置でしたが、近年、スマートキーのIDコードを自動的に読み取るというコードグラバーの特徴を悪用して、車両窃盗に利用するケースが発生しているのです。
【コードグラバーによる窃盗手口】
コードグラバーによる窃盗の手口はどんなものでしょうか。
たとえばドライバーが車を降りてドアを閉めたときに、近くまたは遠くにいる犯人がコードグラバーを使ってドライバーが持つスマートキーのIDコードを読み取ります。
コードグラバーはスマートキーのIDコードを読み取ると、アンロックコードまでも解読し、ドアの解錠からエンジン始動までが行えるようになります。IDコードが一致すればイモビライザーなどの車内外の盗難防止装置も作動しません。
ドライバーが車から遠くに離れたすきに、犯人はコードグラバーをスマートキー代わりに用いてドアを開け、エンジンをかけ、車を発進させるのです。
このように、コードグラバーを利用すればいとも簡単に車を盗むことが可能になってしまうのです。
さらにコードグラバーは100メートル範囲内(機器によっては500メートル)の、スマートキーのIDコードのコピーが可能です。そのため犯人は車の所有者から遠く離れたところからでも犯行を行うことができるのです。
チューリッヒ保険会社HPより引用
次にリレーアタックです。
リレーアタックとは…
①車から離れた車の持ち主(被害者)に犯行グループの一人が近づき、特殊装置でスマートキーの電波を受信します。
②受信した電波を増幅させて犯行グループのほかのメンバーにリレー形式で送信し、車の近くにいる窃盗役まで送ります。
③車の近くにいる窃盗役がスマートキーの電波を受信したら車のドアを解錠し、エンジンを始動させ車を盗みます。
④車を盗んだ後は別の機器で正規のスマートキー以外でもエンジンが始動するようにします。
コードグラバーによる車の窃盗は一人でも可能なのに対してリレーアタックは複数人がグループとなって犯行を行うという特徴を持つので、車を駐車した後周辺に不審な人物がいないか十分に注意してください。
チューリッヒ保険会社HPより引用
どちらも自動車盗難に使われる悪質な手口で、どちらも電波を傍受してコピーを作ったりIDを読み取ったりします。
これが家の玄関ドアにも使われたりするんですかね??
コードグラバーについてLIXILの回答は?
手口について分かったところで、玄関ドアのスマートキーが被害に遭うリスクはどうなのかは皆目見当がつきません。
LIXILに問い合わせてみることにしました。
1回目の回答
現時点で被害の報告は出ていない、という点は少しホッとできますね。
しかし、これでは鍵の開閉時に出る電波信号をコピーされるリスク回避方法が分かりません。
出入りの際のリスク回避についてもう一度問い合わせてみました。
2回目の回答
社内で様々な確認をされていたそうで、回答までかなり時間を要しておりました。
2回目の質問から10日ほど経過した頃、回答が届きました。
お手数をおかけしてすみませんでした。
少なくとも現時点でコードグラバーによる被害報告事例もございません。
ご丁寧に回答いただきました。
限りなく不可能に近いんでしょうけど、『絶対に大丈夫です』と明言しない所が逆に信ぴょう性があって好感が持てました。
おわりに。LIXILは今の所被害なし
以上がLIXILからの回答でした。
まとめますと、
- LIXILのリモコンはコピーを作る機能はないためコードグラバーは理論的に難しい
- 無線信号は暗号化に加え送信の度に変化しているので、同じ電文を送信しても解錠できないセキュリティを組み込んでいる
- 不安ならリモコンキーの電源を落としておくと電波は出ない
今の所被害報告はないということですし、セキュリティはかなり強固ということですので安心して良いのではないかと思います。
実際に使っている私も安心できました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!