タマホームの寒冷地仕様について調べてみました。【ローコスト住宅】

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ご覧いただきありがとうございます。
タマホーム施主のじゅりい(@Jury0909)です。




タマホームの商品は、省エネ区分によって違いがあります。




タマホームの商品といえば大安心の家が主力商品で有名ですが、省エネ区分によって違いがあるんですよ。




私の住んでいる長野県も省エネ区分で3、4地域にあたり、一応寒冷地の扱いとなります。
ということで、今回はタマホームの寒冷地仕様について書いてみます。









タマホームの商品ラインナップ




タマホームには、9種類の商品ラインナップがあります。




大安心の家
大安心の家PREMIUM(3,4,5,6,7地域対応)
木麗な家
シフクの家(4,5,6,7地域対応 規格住宅)
グリーンエコの家(4,5,6,7地域対応)
木望の家(5,6,7地域対応)
ガレリア―ト
和美彩(5,6,7地域対応)
ねこと私の家(5,6,7地域対応)
大地の家



タマホームの省エネ区分表を見ると分かりやすいです。




大安心の家カタログより(2022年6月改定)



地域によっては対応していない商品もありますので、全国どこでも、どの家でも建てられるというわけではないんですよね。
残念ながら、4地域より寒い場所は選べる商品が限られています。




4地域は寒冷地域と温暖地域の狭間という感じで、商品もあったりなかったり。
4地域の商品には【愛】がつきます。




それぞれの仕様については今回は割愛します。




タマホームで3地域より寒い場所で建てられる商品は?




今回は3地域より寒い場所で建てられる商品にフォーカスしてみます。
上記の商品ラインナップから、3地域以上の寒冷地で建てられるのは




大安心の家(ガレリアート含む)
大安心の家PREMIUM(3地域まで)
木麗な家
大地の家



の4種類です。




だいぶ減っちゃいましたね💦




「大地の家」以外は、3地域になると商品名に【暖】がつきます。




ちなみに、我が家は「長野エリア限定 木麗な家【暖】」ですよ。
エリア限定商品なので、通常のものとは仕様が若干異なります。




※北海道は省エネ区分3の地域でも「大地の家【1、2地域】」になるようです。




タマホームの商品別寒冷地仕様の内容は?




それぞれのシリーズの寒冷地仕様を確認していきましょう。




省エネ区分3地域の仕様




タマホームからいただいた資料をもとに、まずは省エネ区分3地域の仕様について確認します。




大安心の家【暖】




大安心の家は、タマホームの主力商品と言って差し支えないと思います。
断熱性能も標準でかなり充実しています。







省エネ区分3は、樹脂トリプルガラスが標準です。どこのメーカーとは書いていませんが、タマホームはLIXILとYKKAPの2択なので、おそらくYKKAPのAPW330の真空トリプルガラス仕様かAPW430ではないかと思われます。




4・5・6・7地域も樹脂サッシなんですね!
大安心の家はアルミ樹脂複合サッシじゃないんだ!




2022年4月に新設された「断熱等性能等級」の「等級5」も取得しています。




2022年6月更新のカタログです



断熱材も厚く入ります。







断熱材は、




  • 天井に吹き込みグラスウール300㎜以上
  • 壁内に高性能グラスウール105㎜
  • 床下にフェノールフォーム断熱材1種90㎜



が入ります。




大安心の家PREMIUM【暖】




大安心の家プレミアムは、タマホームの高級ラインです。
なので、通常の大安心の家と比べて標準のグレードが高くなっています。




外壁がサイディングの他に塗り壁やタイルを選択できたり、軒天が標準だったり、とにかくハイグレードです。







窓はサーモスXかエルスターXから選べます。YKKAPがなぜラインナップにないのかはちょっと分かりません。




断熱性能を追求するならエルスターX一択だと思いますけどね。意匠性はサーモスXかな。




4地域より暖かい場所だとアルミ樹脂複合サッシのペアガラスになるそうなので、そこは通常の大安心の家の方が性能いいですね。
玄関ドアも標準で断熱性能の高いものになっています。







LIXILの「グランデル」というモデルです。玄関ドアの中で最も断熱性能の高いものです。




木麗な家だけど大安心仕様だった我が家の玄関は、LIXILのジエスタです。参考までに。







  • 天井に吹き込みグラスウール18K 320㎜
  • 壁内に吹付けウレタン105㎜
  • 床下にフェノールフォーム断熱材 70㎜



断熱材は通常の大安心の家だと高性能グラスウールですが、大安心の家プレミアムでは標準で吹き付けウレタンとなります。




通常の大安心の家と比べると、天井の吹込みグラスウールは20㎜厚いけど床下フェノールフォームは20㎜薄いですね💦






木麗な家【暖】




木麗な家は、大安心の家よりも価格を抑えた商品です。
そのため、大安心の家よりは少しグレードが下がります。




木麗な家カタログより(2018年版)



断熱等性能等級が4までだった時のカタログなのでこうなってますが、今はどうなんでしょう?







3地域の窓は樹脂ペアガラスが標準で、4地域になるとアルミ樹脂複合ペアガラス、5、6、7地域はアルミサッシのペアガラスになります。




あらあら、オールアルミサッシなんて逆に珍しくないですか?




3地域の断熱材は、




  • 天井に吹き込みグラスウール13K 210㎜
  • 壁内に高性能グラスウール20K 105㎜
  • 床下に押出法ポリスチレンフォーム3種 95㎜



となっていて、やはり大安心の家よりは性能が落ちるようです。






省エネ区分1、2地域の仕様




次は、北海道や北東北の一部地域が該当地域となります省エネ区分1、2地域の仕様についてです。




こちらはタマホーム施主仲間のうんちく士さんから情報提供していただきました。




うんちく士さん、本当にありがとうございました✨




うんちく士さんは、北海道旅行の際タマホーム札幌支店へ行かれています。その際のレポート記事のリンク貼らせていただきます⇩







※大安心の家【大地】、木麗な家【大地】の情報は3年前のものになります。




大安心の家【大地】




大安心の家【大地】の仕様は、以下のとおりになっています。




うんちく士さんより提供いただきました



まず【大地】シリーズの一番の特徴は「外張り断熱」と「基礎断熱」ですね。
資料を見ると、内側には断熱材入らないみたいなので、ダブル断熱ではないようです。




大安心の家【大地】の断熱材は、




  • 天井に吹き込みグラスウール13K 300㎜以上
  • 壁外に押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜
  • 壁内なし
  • 床下なし
  • 基礎に押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜/押出法ポリスチレンフォーム3種 20㎜/押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜ が層になって入る(上記画像を参照)



となっています。




壁内と床下に断熱材が入らないのはちょっとびっくり。壁外と基礎断熱で相当暖かい家になるということなんですね。




窓はオール樹脂トリプルガラス。資料の写真を見る限りでは、YKKAPのAPW430かAPW330の真空トリプルガラス仕様、もしくはLIXILのエルスターXのどれかになりそうです。




木麗な家【大地】




価格を抑えた木麗な家にも、【大地】シリーズがあります。




うんちく士さんより提供いただきました



木麗な家でも、外張り断熱と基礎断熱が使われています。




木麗な家【大地】の断熱材は、




  • 天井に吹き込みグラスウール13K 300㎜以上
  • 壁外に押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜
  • 壁内なし
  • 床下なし
  • 基礎に押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜(基礎立ち上がり)/押出法ポリスチレンフォーム3種 20㎜(基礎底板)



となっています。




大安心の家【大地】とほぼ一緒だけど、基礎断熱の押出法ポリスチレンフォーム3種がひとつ少ないのね。




窓はオール樹脂ペアガラス。YKKAPのAPW330もしくはLIXILのエルスターSのどちらかになりそうです。






大地の家




大地の家は、昨年3月頃に発売開始された高断熱住宅です。
以前は「大安心の家【大地】」という名前で北海道など1、2地域で商品展開されていたと記憶しています。




現在はそのノウハウを生かして全国で「大地の家」が建てられるようになりました。
大地の家の大きな特徴は、外張り断熱です。




大地の家1.2地域のカタログより



透湿防水シートと耐力面材の間に、フェノールフォーム保温板30㎜が入ります。




壁の外側にも断熱材が入ることで高い断熱性能を発揮してくれるんですね!




大地の家(3地域以上)はカタログがないので、天井や床下の断熱材については不明ですが、寒冷地のために作られた商品なのでおそらく「大安心の家【暖】」相当の断熱材が入るのではないかと想定されます。
窓はオール樹脂トリプルガラスとなりますので、大安心の家【暖】と同じですね。




玄関ドアも断熱性能の高いものを使用。
大安心の家PREMIUMでも使われている「グランデル2」が採用されていると思われます。 
また、他のシリーズにはない「小空間エアコン」が標準装備されています。




大地の家については、私のブログでも記事にしています⇩







商品別以外の寒冷地仕様は?




ここからは、寒冷地ならではの特別仕様についてご紹介します。
我が家が3地域の仕様で建てましたので、明細を確認してみました。




オプション工事




じゅりい家の仕様書①




じゅりい家の仕様書②




仕様書によりますと、




  • 寒冷地仕様配管
  • 配管埋設手間(配管深度600㎜以上)
  • 雨水浸透桝(深さ600㎜以上)



以上が寒冷地仕様のオプション工事内容になります。




配管位置が浅いと凍っちゃいますからね。




エコキュートが寒冷地仕様になる




3地域だと、エコキュートが寒冷地仕様に変更されます。
通常のエコキュートだと外気温-10℃までの対応ですが、寒冷地仕様だと-25℃まで対応となります。




私の住んでいる地域でそこまで下がったことはないですけどね…
でも-10℃以下にはなるから、やっぱり寒冷地仕様じゃないと不安ですね。




エコキュートの詳細は私のブログでも書いていますので良ければご覧ください⇩







我が家はオール電化なのでエコキュートですが、ガス給湯器の場合もおそらく寒冷地仕様に変更されると思われます。




タマホームの寒冷地仕様まとめ




上記の仕様を表に一覧でまとめてみます。




商品名大安心の家【暖】大安心の家PREMIUM【暖】木麗な家【暖】大安心の家【大地】木麗な家【大地】大地の家
樹脂トリプルサーモスX又は
エルスターX
樹脂ペア樹脂トリプル樹脂ペア樹脂トリプル
天井吹込みグラスウール300㎜吹込みグラスウール18K 320㎜吹込みグラスウール13K  210㎜吹込みグラスウール13K
300㎜以上
吹込みグラスウール13K
300㎜以上
?※①
壁内高性能グラスウール
105㎜
吹付けウレタン
105㎜
高性能グラスウール20K
105㎜
高性能グラスウール
105㎜
壁外押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜フェノールフォーム保温板 30㎜
床下フェノールフォーム1種90㎜フェノールフォーム 70㎜押出法ポリスチレンフォーム3種 95㎜
基礎押出法ポリスチレンフォーム3種75㎜/20㎜/75㎜が層になって入る押出法ポリスチレンフォーム3種75㎜/20㎜
玄関ドアジエスタ(?)※②グランデル2ジエスタ(?)グランデル2




※①「?」は情報が不足しています。分かり次第追記します。




※②玄関ドアの種類について、大安心の家と木麗な家のカタログには特に記載がありませんでした。木麗な家だけど大安心仕様の我が家が「ジエスタ」を採用しているので、仮ということで。




※大安心の家【大地】は、大地の家【1.2地域】という商品に置き換わっている可能性があります。参考までにご覧下さい。






おわりに




省エネ区分3以下の地域でタマホームの家を建てようとすると、このような仕様になります。
ただ、これらは標準仕様ですので、オプションでグレードを上げることももちろん可能です。




我が家は木麗な家【暖】ですが、長野エリア限定商品ということで一部大安心の家と同じ仕様になっています。
そういったイレギュラーも多そうですしね。




コロナ禍での値上げもありましたが、値上げした分仕様がグレードアップされているように感じますので、ローコスト住宅のタマホームでも十分暖かい家が作れると思います。




最後までお読みいただき、ありがとうございました!




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ABOUTこの記事をかいた人

2019年に長野県でタマホームの家を建てました。夫婦と娘2人、猫2匹と共に暮らしています。建築先をタマホームに決めてから「タマホーム的長野で快適家づくり」というブログを開始。ローコスト住宅でも暑さ寒さに負けない快適な家づくりを目指しています。細々と大家もやっています。よろしくお願いします☆彡