断熱材のお話②:断熱材の種類について

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クロセの記事を読むのが初めての方は、まずこちらの記事をお読みください。

 

ども、クロセです!

前回に引き続いて断熱材の話をします。

前回は断熱材の性能は素材の熱伝導率と厚みで決まるというお話をしました。

どんなにいい素材を使っていても厚みがなければ断熱性能は低いの気をつけましょう。

 

今回は断熱材の種類に関するお話をしていきたいと思います。

業者ごとに使う断熱材は違いますし、自分の使っている断熱材は上げて、他社が使っている断熱材は下げるのでどれがいいか迷うと思います。

そこで、今回はどの断熱材を使うべきなのかという話をしていきたいと思います。

あまり難しいことは書かないのでサクッと読めると思います。

結論:基本的に断熱材は何を使ってもよい

しょっぱなから結論出しますが、

断熱材は何を使っても大丈夫です。

もう1度言いますね。

断熱材は何を使っても大丈夫です!

前提として「正しく施工されている」必要はありますが、逆に言えば正しく施工されていれば、どれでも断熱材として機能を発揮してくれます。

しかし、本当に何でもいいのか?て不安になるときがありますよね。

例えばグラスウールを使っていない業者に尋ねると

「グラスウールは結露してカビが生えますよ」

といって黒く汚れているグラスウールの写真や実物を見せるなんて言うのはお決まりの手法だったりします。
(画像はちょっと汚いので自分で気になる人はググってみてください)

黒くなっているグラスウールをみて、グラスウールを使うことに不安になる人もいるでしょうが、実際には正しく施工ができていればそんなことはまずありません。
(ちなみに黒くなっているのはカビじゃなくてただの汚れというのが今の定説らしいです)

むしろグラスウールは安い、燃えない、シロアリに食べられにくいといい点が多い断熱材だと思います。

他の断熱材では

「吸湿性があるので内部結露が発生しにくい」
「防虫効果がある」

などを売り文句にしているものもありますが、断熱材は「断熱」が主な役割なため、その他の効果は過信禁物です。

そしてその断熱は前回の記事でも解説したとおり、熱伝導率が高い(熱を通しやすい)素材でも厚みが確保されていれば問題ありませんので、高性能な断熱材じゃないとだめということはありません。

以上のことから、断熱材は正しく施工されているならば基本的に何を使っても構わないという結論になります。

じゃあ正しい施工方法は?と思うでしょうが…

すみません!
専門家じゃないので正確なことはわかりません!


許して…許して…

この辺に関しては、同じくコダテルブロガーであり、本職が解体屋さんのchelseaさんのほうが詳しいかと思います。

以下にコダテル内の関連記事を貼っておきます。

長持ちする住宅で大事なのは通気層の確保



「吹き付け断熱」を透湿防水シートに直接吹き付けるのは止めた方がいいです



上記以外で個人的に大事だと思うのは、結露計算をしてその結果に基づいた仕様にしているかだと思います。

ですので、結露計算をしているか確認してみてもいいかもしれません。

これだけは使用を避けたい断熱材

断熱材は正しく施工されていれば「基本的」になにを使っても大丈夫と述べました。

なぜ基本的にかというと、唯一使用を避けたい断熱材があるからですね。

 

それは「袋入りの断熱材」です。

アクリアマット - (住宅用製品|アクリアシリーズ):グラスウール断熱材・吸音材

袋入りグラスウール by 旭ファイバーグラス社HP

例ではグラスウールを出していますが、ロックウールも存在します。
(他にもあるかも?)

 

なぜこの断熱材の使用を避けたいかというと、そもそも正しく施工をするのが難しいからです。

有識者の方々に話を聞いても、正しく施工をしようとすると恐ろしく手間がかかるようです。
また、ツイッターではたびたびこの断熱材での施工不良が話題に挙がります。

加えて言うと、本物の「高高住宅」を建てている業者では上記の理由から袋入り断熱材は全くといっていいほど使っておらず、以下のような裸の断熱材を使用します。

グラスウール断熱材・吸音材 - マグ・イゾベール(株)MAG-ISOVER K.K.

裸のグラスウール by マグ・イゾベール社HP

逆に言えば、袋入りグラスウールを使っている会社では高高住宅を建てることが難しいと思っておいてください。

 

どうしてもその業者で家を建てたい場合は「吹き付け断熱材」を使用できないか交渉してみましょう。

吹き付け断熱材とは以下の動画のようなスプレーすることで膨らむ断熱材です。



自ら膨らんでいくため、隙間なく施工しやすいようです。
(全く隙間が出ないわけではないようですが)

また、吹き付け断熱材は専門の手慣れている業者が施工をするため、ミスが少ないのもいい点かと思います。

当然、袋入りグラスウールを使用するよりコストはかかるかと思いますが、これから何十年もその家で過ごすことを考えたら、そこはケチるべきではないと思います。

終わりに

今回は断熱材の種類についてお話してみました。

まとめますと、袋入り断熱材以外でありかつ正しく施工されていれば断熱材は何を使ってもいいというお話です。

また、断熱材の主な役割は「断熱」であるため、それ以外の機能についてはそこまで気にしなくてもいいと思います。
(シロアリの食害有無は確認してもいいかも)

前回の記事でも話しましたが、大事なのは断熱材の熱伝導率と厚みです。

もっと言えば、シミュレーションから正しく温熱設計されているかが大事なため、断熱材についての追及はほどほどでいいと個人的には思います。

そんなこと追及するくらいなら、間取りとか住設などに時間を割くことをお勧めします。

では。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2020年2月からアイ工務店と一緒に建てたマイホームに居住中。 家の中が寒いのがいやだというところから家づくりを開始した結果、高断熱高気密という言葉に出会う。 以降、いろいろ調べているうちに高断熱高気密の沼にはまり、使者を自称するようになる。