建てた後でもまだ間に合う!?断熱性の改善方法

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クロセの記事を読むのが初めての方は、まずこちらの記事をお読みください。

ども、クロセです。

これまでの記事では、これから家を建てる人に向けて、断熱や気密といった温熱環境に関わる記事を書いてきました。

しかし、すでに家を建ててしまった人にとって、これらの情報は意味ないどころか、知らなきゃよかったと思う人も多いかもしれません。

しかし、まだあきらめないでください。

すでに建ててしまった人でも、断熱性を向上させる手段はあります!

というわけで、今回は建てた後でも行える断熱性向上の方法について書いてみます。

全てを網羅できるわけではないですが、参考程度にしていただければ幸いです。

では早速改善方法を書いていきます。

方法①:内窓の追加

以前の記事でも説明していますが、窓は断熱の観点では弱点となりやすく、多くの熱が出入りしています。

般的な住まいの熱の流入・流出割合一般的な住まいの熱の流入・流出割合一条工務店HPより抜粋

そのため、家の快適さのためには窓の断熱性能が重要になりますが、一度家を建ててしまうと窓の交換は容易ではありません。

しかし、内窓を追加をすることはそこまで難しくなかったりします。

代表的なものですと、LIXIL社の「インプラス」YKKap社の「プラマードU」といった商品があります。

インプラス/インプラス for Renovation/インプラス浴室仕様 LIXIL社インプラスの施工事例

ぱっと見ではわかりませんが、これはもともとの窓に内窓を設置しています。

どちらの商品もLow-eガラスが入った樹脂サッシペアガラス窓のため、性能も申し分ないと思います。

デメリットとして、もともとの窓と内窓で窓が2重になるため、開ける際には2回開ける必要があることと、日射取得率が下がることがあります。

そのデメリットを考慮しても快適性への影響は大きいため、窓の断熱性能が低いなと感じたら、検討してみるといいと思います。
特にアルミサッシの窓には大きな効果を発揮すると思います。

内窓の設置には補助金も出るため、ぜひ活用してください。

もっと安く済ませたいという人向けに、内窓DIYセットなるものが売られているようです。

これなら自力でもできますし、インプラスやプラマードUほど高性能ではないと思いますが、お試し程度にやってみるのはありかもしれません。

方法②:窓の封鎖

窓をつけたけど採光にも役に立ってないし、景色としても別に好きじゃないという窓もあるかと思います。

そういった窓は、内窓をつけるよりも思い切って断熱材で封鎖してしまうのもありかと思います。

以下に参考になるブログを引用しておきます。

https://reogress.net/archives/29448223.html

窓を断熱材とテープを使って封鎖しています。

https://livedoor.blogimg.jp/reogress/imgs/a/e/aedacf4c.jpg
封鎖する際は、隙間があると結露発生の原因になりますので、可能な限り詰めるようにしてください。

別の方法として、ハニカムサーモスクリーンというカーテンのようなものを採用するのもありかと思います。

マックス コードレス遮光ハニカム・コットンホワイト シェード
一見するとただのカーテンに見えますが、断面が六角形になっており、この空気層で外気の影響を抑える仕組みになっています。

内窓ほどの断熱効果はないようですが、ないよりは全然ましになります。

色々やり方を紹介しましたが、暮らし方やコストから自分がいいと思った方法を選択するといいと思います。

方法③:断熱材の追加

屋根、壁、床の断熱材は完成後でも追加ができないわけではありません。

ただ、ほかの改修方法ほどお手軽ではないです。

特に壁は充填断熱を増やすためには壁を壊す必要がありますし、付加断熱を追加しようとすると外壁の取り外しや足場の組み立てなどがあり、いずれも大きな費用が発生します。

効果は確実ですので、例えば外壁のメンテナンス時には足場を組む必要がありますが、ついでに付加断熱もしてもらうことで、多少はコストを抑えられると思います。

屋根側ですと、屋根断熱は高い位置にあるため自力での改修は難しいです。
天井断熱でしたら天井の点検口から天井裏に潜り、すでにおいてある断熱材の上にさらに袋入りのグラスウールでも載せればいいだけなので、比較的容易に追加できると思います。

専門家から見たら正しい施工ではないかもしれませんが、もともとの断熱材が薄かったり、そもそも無断熱の場合は、これだけでも結構効果があるようです。

床下に関しては狭い中潜る必要があるので大変ですが、これも壁の断熱改修に比べたら自力でできないことはありません。

ちょっと説明するにはややこしいので詳細は書きませんが、探せば改修方法はすぐに出てくると思いますので、DIYに自信がある人は実験的にやってみてもいいかもしれません。

ちなみに断熱材はホームセンターでも買えますし、より高性能なものをお探しでしたら通販でも購入可能です。

また、内窓と同様に断熱材を追加する際も補助金が使えるため事前にチェックしましょう。

これから新築を建てる人は、そもそも断熱改修なんてしなくても問題ないくらいに断熱材厚みを確保することをお勧めします。

終わりに

今回はすでに家に住んでいる人向けに断熱改修の記事を書いてみました。

書いた理由としては、家が建った後でもこんな方法で解決できる可能性があること、リフォームに補助金が出るということを知ってもらいたかったからです。

今回紹介した中で、比較的コストに対して効果が高いのは内窓の追加じゃないかなと思っています。

最初に図を載せていますが、窓は弱点になりやすいですしね。

一般的な住まいの熱の流入・流出割合

戸建てだけでなく、マンションでも可能です。

余談ですが、トリプルガラスの窓を採用するよりも、ペアガラスの窓に内窓を追加したほうがリフォームの補助金が出ますし、同じような性能でも安く済むという話もあるようです。

窓を2回開ける必要があったり、日射取得が弱くなるというデメリットはありますが、それを気にしないならトリプルガラスの採用とどちらが安いか比較してもいいかもしれません。

断熱材の追加に興味があるかたは、とりあえず屋根裏や床下に潜って、そもそも断熱材があるかどうかを確認してみてもいいと思います。
(古い家だと無断熱の家もあるので、特に中古戸建てを購入されるorされた方は注意してみてください)

では。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2020年2月からアイ工務店と一緒に建てたマイホームに居住中。 家の中が寒いのがいやだというところから家づくりを開始した結果、高断熱高気密という言葉に出会う。 以降、いろいろ調べているうちに高断熱高気密の沼にはまり、使者を自称するようになる。