ご覧いただきありがとうございます。
タマホーム施主のじゅりい(@Jury0909)です。
2023年4月1日、タマホームから「えがおの家」という高性能住宅が発表されました。
エイプリルフールのネタではなく、本当のことでした(笑)
自分のブログでもえがおの家について書いていますが、先日ホームファイン課のスタッフさんが所用で来られた際に、えがおの家の資料をお願いして持ってきていただいたので、その資料を見ながら改めて記事を書いてみようと思います。
タマホームで実際に建てた経験から、採用される建材や設備も推測してみました!
私のブログで書いた「えがおの家」の記事はこちらです⇩
Contents
HEAT20・G3水準とは?
HEAT20とは、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称です。
G1~G3というのは、HEAT20が制定した断熱性能のグレードを指します。
資料にも書かれていますが、G3が最も断熱性能が高く、高断熱の家ということになります。
えがおの家は省エネ区分4~7地域においてG3水準をクリアしており、冬期に非暖房でおおむね15℃を下回らない断熱性能がある家、となっています。
※省エネ区分1~3地域においてはG2水準となります。
えがおの家は高断熱・高気密の仕様
UA値0.23の超高性能住宅の仕様は、以下のとおりです。
※一部推測項目もありますのでご了承ください。
えがおの家 仕様 | |
---|---|
室外側(外断熱) | 押出法ポリスチレンフォーム3種75㎜ |
室内側(内断熱) | 高性能グラスウール105㎜ |
天井 | 押出法ポリスチレンフォーム3種180㎜(90㎜ダブル) |
基礎(底板・立ち上がり・内側) | 具体的な記載がないので、おそらく「大地の家」と同じ内容ではないかと推測 以下は大地の家の基礎断熱内容です 押出法ポリスチレンフォーム3種 75㎜(基礎立ち上がり・防蟻仕様)/押出法ポリスチレンフォーム3種 20㎜(基礎底板)/推測:押出法ポリスチレンフォーム3種厚み不明(基礎内側) |
窓 | 樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス ※LIXILの樹脂窓EW、またはYKKAPのAPW430と推測 |
玄関 | 高断熱玄関ドア ※LIXILのグランデル2、またはYKKAPのイノベストと推測 |
窓や玄関についてはタマホームで選べるメーカーから推測しています。
2021年に販売開始された「大地の家」よりも断熱性能に優れた商品となっています。
外壁・基礎はダブル断熱
外壁は外断熱と内断熱のダブル断熱です。
「大地の家」もダブル断熱ですが、外断熱の厚みがえがおの家の方が厚いので(断熱材の種類が違いますが)おそらく断熱性能的にえがおの家の方が良いと思われます。
樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラスが標準
サッシも高性能で、標準で樹脂サッシトリプルガラスが採用されます。
タマホームはLIXIL、YKKAPの窓から選べますので、おそらくLIXILの樹脂窓EWかYKKAPのAPW430になるのではないかと思われます。
大安心の家3地域以下、大地の家も標準で樹脂サッシトリプルガラスです。今のところ戸建てで採用できる一番性能の良い窓が樹脂サッシトリプルガラスになりますかね。
全棟気密測定実施!
えがおの家は、何と全棟気密測定を実施するのだそうです!
今まで気密測定はオプションだったので、タマホームの本気を感じますね✨
タマホームとしては、C値0.5~0.9を想定しているようです。
C値0.5~0.9なら、かなり高気密だと思います!
タマホームの気密測定については以下でも言及しています⇩
太陽光発電は標準装備
えがおの家には、標準で太陽光発電システムがつきます。
太陽光発電標準装備って、一条工務店みたいですね!
2023年現在の売電価格は16円/kWh。数年前よりだいぶ安くはなりましたが、自家消費+買電削減でかなり電気代を抑えられると思います。
太陽光発電搭載による節電効果試算も記載されていますが、正直これって家庭ごと電気の使い方が三者三様で節電効果もまちまちだと思いますし、イニシャルコストからの計算も面倒なので、ここではあまり言及しません。
えがおの家 太陽光搭載量 4.98kW って書いてあるけど、全棟この搭載量じゃないよね?屋根の大きさによるよね??
高耐久・高耐候の家
えがおの家は、外壁・シーリング・屋根材が高耐久のものを使用しています。
外壁材・シーリング
外壁材は窯業系サイディングです。
サイディングの中でも高耐候・高耐久のシリーズを採用しています。
30年メンテナンスいらずはすごく経済的!
タマホームの外壁はニチハなので、「左右の接合部にシーリング目地が入らない」など資料から推測するとFu-geプレミアムになるかなと思います。
シーリングも高耐候のものを採用。
これは私が家を建てた時も「高耐候シーリング採用」とあったのですが、同じものなのかもっと良いものなのかがちょっと分かりません💦
屋根
屋根は瓦で、えがおの家では「防災陶器瓦」を採用しています。
瓦屋根は新東株式会社のものを使っていますので、防災陶器瓦はこれになるのではないかと思います⇩
強風でも飛散の心配がない屋根です。台風の多い地域などは安心ですね。
シロアリ対策も万全
高耐久仕様のひとつとして、シロアリ防除システムも採用されています。
家の基礎外周に防蟻薬剤散布用のパイプを埋設し、10年サイクルで防蟻薬剤を注入してシロアリを防ぐシステムだそうです。
防災に備える家
地震・停電・火災・大雨など、様々な災害を想定して作られた仕様になっています。
タマホームの商品はすべて耐震等級3です。
制震ダンパー装備
そのままの躯体でも耐震等級3ですが、制震ダンパーを装備することで揺れを最大88%軽減させることができるそうです。
『標準装備』と明言されていませんが、えがおの家ではおそらく標準でつくのだと思います。でなければパンフレットにこんなこと書かないです、よね?大安心の家のパンフレットには制震ダンパーのことは書かれていませんでしたし…
蓄電池はオプション
太陽光発電は標準装備ですが、蓄電池はオプションとなります。
日中作った電気を蓄電池にためて夜間使えば、かなりの節電になりますし、災害時の不安も大幅に軽減できそうです。
自治体によっては補助金が出ますので、設置を検討されている方はぜひ調べてみてください!
太陽光発電のFITが終了したら考えてもいいかもしれないなぁ…
感震ブレーカーを採用
今はこんな高性能なブレーカーがあるんですね!
えがおの家には感震ブレーカーが標準装備されるようです。
震度5強相当以上の揺れで電気の供給をストップするんですって。
防災・防犯対策
えがおの家では標準で省令準耐火構造となっています。
大雨・洪水対策として、排水マスに「逆流抑止機能」を付与し、下水の逆流を防ぎます。
基礎には「基礎水抜栓」を設置し、床下に浸水した際に水抜ができるようになっています。
窓ガラスは破壊されにくい防犯ガラスを採用しており、防犯だけでなく台風や突風時にガラス片が飛散せず安心です。
さらに、電動シャッターも標準でつきます(省エネ区分1~4地域はオプションとなります)。
タマホームでは省令準耐火構造オプションの商品もありますので、標準は嬉しいですね!
逆流抑止機能付き排水マスや、基礎水抜栓は、今まで聞いたことない機能です。この機能ついてるよ!というタマホーム施主さんいらっしゃったら教えてください。
安全合わせガラスはLIXIL、YKKAPどちらにもあります。
メーカーのカタログ上は『追加機能』という扱いなので、樹脂トリプルに安全合わせガラスとなると窓だけでもかなり高額になりそうです。
自由設計・内装外装も多彩
タマホームの家は、シフクのいえ(規格住宅)以外はすべて自由設計の家です。
もちろんえがおの家も自由設計。
パンフレットには、近年人気のランドリールーム、回遊動線・家事ラク動線・ただいま動線、スキップフロア、アウトドアスペースなどが例にあげられています。
この辺は土地の広さや家の大きさに左右されるので、要相談ですね。
内装もなかなかオシャレです。
住友林業を彷彿とさせる木目調の折り上げ天井や、スチール階段、吹き抜けも可能です。
ちょっと驚いたのが、高耐久の突板フローリングを採用しているところです。
突板フローリングは表面だけ薄く削った天然木でできていて、基材は合板なので軽量で加工がしやすく低コストなのが特徴です。
タマホームはDAIKENのフローリングを採用しているので、床暖房対応となると新製品の『フォレスナチュラルⅡ』ではないかと思われます。
浴室・キッチン・トイレ・洗面台などの住宅設備に関しては、大安心の家と同じ「LIXIL」「タカラスタンダード」「Panasonic」「TOTO」「EIDAI」から選択となると思われます。
えがおの家のすごいところをまとめると?
えがおの家が高性能の要素をまとめると、
〇外壁ダブル断熱
〇基礎もダブル断熱〇樹脂サッシトリプルガラス〇高断熱玄関ドア〇全棟気密測定実施〇太陽光発電標準装備
〇40年高耐久サイディング〇高耐候シーリング〇防災陶器瓦〇シロアリ防除システム〇制震ダンパー
〇感震ブレーカー〇省令準耐火構造〇排水マスに逆流抑止機能〇基礎水抜栓〇安全合わせガラス、5~7地域は電動シャッターも採用〇自由設計
〇内装・外装デザイン豊富〇床暖房対応突板フローリング書き出してみるとなかなか圧巻のラインナップですね✨
気になるお値段、坪単価は?
えがおの家は高気密高断熱で、さらに装備も充実していることが分かりました。
そこで気になるのがお値段ですよね。
ローコスト住宅のタマホームで、ここまで高性能な住宅を建てると一体いくらになるのか?
新建ハウジングの記事に掲載されていたのは、フルスペックで35坪、2900万円~という情報。
このお値段が税抜きだとすると、税込み3190万円となり坪単価は91万円です。
ひぃっ!タマホームは数年前まで坪単価50万円前後だったのに💦ローコストじゃない大手ハウスメーカーと並ぶ勢いの坪単価ですね。
ただ、「フルスペック」でという前提なので、ここから不要なものを削っていけばもう少し下がるのかなという気もします。
えがおの家の価格についてはTwitterでも話題になりました。
ローコストとは思えない価格と仕様に皆さん興味津々だったんでしょうね。
おわりに。
タマホームの「えがおの家」について、パンフレットを見ながら徹底調査してみました。
巷では色々と物議をかもしていますが、
- HEAT20・G3水準の高気密高断熱仕様
- 太陽光発電標準装備で電気代節約
- 外壁メンテナンス30年以上フリーの高耐久、高耐候
- 災害に強い
- 高耐久の突板フローリング
これだけそろっていれば、このお値段も納得かもしれません。
積極的に売る気がないんじゃないか?とも言われていますけど、実際のところはどうなんでしょうね?
ダブル断熱はすごく魅力的なので、寒冷地住まいの方は検討してみても良いかもしれませんよ。
高性能住宅を検討しているけど価格を抑えたい方へ参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!