【コタエル】今だから思う、「家づくりをする前の自分に伝えたいこと」を5つ教えてください。へのアンサー

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幽霊コダテルブロガーのズブロッカでございます。
今、コダテルではブロガー向けの質問サイト「コタエル」で以下のキャンペーンをやっておりますので、家造り全般について何か扱ってほしいテーマなどがあればこちらで質問してくれると、いいことがあるかもしれません。

さて、今回新たなお便りをいただきました。

今だから思う、「家づくりをする前の自分に伝えたいこと」を5つ教えてください。

家を建てて、新居に住んでいる、そして、いろいろな家系ブログを読んできたみなさんだからこそ、気付くことがあるのではないでしょうか。

それこそが今から家づくりをする方々にとって金言となると思いますので、ご回答の程よろしくお願いします。

spriteさん、質問ありがとうございます。

正直、あまり「自分に伝えたいこと」というのはないのです。5つも思いつかない。
そこで、ターゲットを「自分」ではなく、これから家づくりをしようとしている人に広げて、5つ私から伝えることを答えさせていただきます。

 

 

①家造りの目的を見失わないこと

何らかのきっかけがあって家造りをしようと計画を立ち上げると思うのですが、私が友人から家造りについて相談されたときに必ず言っていることがあります。

家はあくまで手段であり生活のツールなのだから、家造りを目的にしない様に

家というのは生活をして行く上での生活拠点です。つまり箱でありツールなのです。
「マイホームを建てる」が目標になってしまっている方を見かけることがあります。目標自体は良いのですが、「何が何でもマイホームを持つんだ!」に固執してしまうと、自分のライフスタイルと矛盾が発生するケースもあります。

戸建ての家づくりを扱っているサイトでこんなことを言うのもアレですが…

  • あなたの今のライフスタイルと今後のライフスタイルを鑑みた時に、本当に戸建て一択ですか?
  • 新築注文住宅じゃないと本当にダメですか?

こういう観点でもちゃんと考えてみることを忘れないようにしてもらいたいですね。

どうして新築注文住宅じゃないとダメなのか?
家造りを始めて、新築注文住宅で計画を推進すると決めた際には、その方針の核となった要件を書き出してみると良いでしょう。
途中でふと迷った時、立ち止まった時に、書きだしておいた要件を見てみましょう。自分はこれを達成するために戸建てを選んだのだと改めて奮い立つのか、はたまた、これって本当に必要?と思ってしまうのか。
そもそも新築注文住宅じゃなくても達成できるんじゃない?と思ってしまうのか。

もし後者なら、計画を一度停止してみることも大事かもしれませんね。

 

②家造りは土地選び

これは散々いろんな人が言っていますので、今更私が言うことでもないのですが…

家は生活の拠点ですから、その拠点をどこに置くのか?ということは極めて大事です。

例えば、絶対に駅から徒歩5分は譲れない!と思っていても、特に首都圏だとその駅から5分の立地は予算的に厳しいから、妥協して予算が許す駅から徒歩30分の土地を選んだとします。
家を建てて数十年、その妥協した徒歩30分がストレスになって家を手放したいと思うようなら、それはある意味で家造りの失敗です。
もしかしたら、ライフプランという観点でみたら、駅近マンションや賃貸の方が良かったというケースもあるかもしれません。

自分が生活する上で大事にしている立地の要素の優先順位をきちんと洗い出してください。
そして、その中でも絶対に譲れない要素を達成できる土地選びが大事です。

もちろん、自分の要望を100%満たせる土地を見つけるなんて、かなり稀でしょう。特に首都圏や大都市圏の場合はそうです。

自分が妥協できるライン、妥協できないラインをきちんと洗い出しましょう。
その上で、妥協できるラインにある土地を見つけたら、スピーディーにその土地を抑えることが肝要です。
特に競争率の激しい大都市圏の土地は、1日考えようと日を置いたら既に他からの買い付け申し込みが入ってしまうなんてざらにあります。

 

③立地の環境に合わせた家の性能を吟味する

日本は南北に3000キロ、春夏秋冬のある国ですが、大まかに6つの気候帯に分かれています(北海道の気候、日本海側の気候、太平洋側の気候、内陸性の気候、瀬戸内の気候、南西諸島の気候)。
また、将来的に大地震が予想される断層の近い地域や、津波の恐れのある地域、河川氾濫や土砂災害が予想される地域などがあります。

近年、住宅の省エネ性について法律が整備されつつありますが、

自分が家を建てようと思っている地域で快適な住環境を成立させられる住宅性能はとても大事な要素です。

極端な話ですが、沖縄で快適な生活を送るのに適した住宅性能で北海道で家を建てたら、とてもじゃないですが北海道の冬を越せません。

一方で、冷暖房空調機器を使用する前提で、北海道の冬の気候で快適に過ごせる温熱性能を持った家なら、全国どこで建てても快適な生活ができるだけの性能を満たせるという側面もありますが、そこはコストとの兼ね合いでもあります。

オーバースペックのデメリットは、イニシャルコストの高さかもしれませんが、一方でメリットとしては余力がある点です。
最高時速が120キロ制限の日本の国土でも、スペック的に時速200キロ出せる自動車と、120キロしか出せない自動車だと、実際に120キロ巡航した時のエンジン負荷やエネルギー効率を見た時に、200キロ出せる車の方が120キロ巡航した時の方がパワーに余力もあり、エネルギー効率も良くなります。

私は、選んだ立地が大都市圏の密集住宅地で大震災も河川氾濫も予想される場所だったので(そんなところに住むなと言われたらそれまでですが)、温熱性能の余力よりも耐災害性能極振りとしましたが、自分が家を建てようとしている立地で必要とする性能について、どこを特に強化するか?は、きちんと吟味することは大事です。

 

④業者選びは自分のライフプランを理解してくれる業者を

①の項目とも若干重複しますが、家造りというのはあくまで自分の人生を面白おかしく送るための生活拠点を作るという一つの手段に過ぎません。
しばしば住宅建築を「人生最大の買い物」と表現しているケースを見かけますが、「買い物」という認識は捨てましょう。

自分の人生の大半を過ごすことになる家です、それは自分自身がプロデュースし実現するプロジェクトとなります。決して、陳列されている商品を選んで買ってくるものではありません。

自分は、家造りというプロジェクトのプロジェクトマネージャーであるという意識を持ちましょう。そして、家造り業者はそのプロジェクトを一緒に成功させるためのベンダーです。

業者は家造りをするあなたのパートナーとなります。

であればこそ、自分の人生で大事なもの(自分自身の家造りの要件定義)をキチンと理解し、それを設計に活かせるパートナー選びは重要です。
憧れやイメージだけで業者を選んでは、ギャップが生まれる原因となります。

これは私自身が実際に体験した話ですが、私が注文住宅を建てる方向に舵を切った一つの大きな要因が、業者のライフプランへの無理解でした。
私はバイクに乗るのですが、バイクを室内保管できることを絶対条件として中古住宅(リフォーム改築も視野に)を探していたことがあったのですが、バイクを室内保管もできないし、イナバのバイク物置を置くスペースもない、構造的に(耐力壁とかの位置の都合)リフォームしてバイクガレージが作れそうもない家を激押しされ、家選びの絶対要件が満たせないからこの家は選ばないと言っているのに、その業者的には売りたい家だったのか、しまいには「バイクを売ればいいじゃないですか」と言い出した業者がいました。
完全に終わっていますね。そういう業者をつかまない様に気を付けましょう。

最近では、注文住宅を建てようとする施主でも、本当に勉強熱心な方は多いです。
ただ、餅は餅屋じゃないですが、どんなに工法などの実務側の知識を積み上げたところで、実務というアウトプットを繰り返す実務者には敵わない部分はどうしても出てきます。
自分で設計のすべてを監理するんだと意気込むのも醍醐味の一つですが、そのパワーをより良いパートナーを見つけ出す目を養う方向に向けてみるのも大事かもしれません。

『ワインにも宝石にも専門家がいるので、蘊蓄(うんちく)は彼らにまかせておけばよい、自分たちに必要なのは信頼にたる専門家を見ぬく目だ』

 

また、家造りをするうえで金勘定も決して軽視できません。
売る側というのは、極端な話ですが住宅ローン等を組んで建ててさえくれればそれでお金は入ってくるので、その後その施主が住宅ローン破綻をして家を手放したとしても、業者としては特に損失が出るわけではありません。
売りたいがために、多少無理なファイナンシャルプランでもごり押ししてくるパターンもあります。

そのため、そういった部分については第三者のFPさんなどに相談したり、最近では色んな書籍やツールも出ていますので、そういったものを活用して綿密にシミュレーションを重ねることが大事です。
人生をハッピーに過ごすために家を建てたら、住宅ローンでカツカツで遊びにも行けない!となっては本末転倒ですからね。

これから家を建てよう、金銭的なシミュレーションを始めようという方にお勧めの書籍が以下となります。

このコダテルブロガー達も所属する「家系ブログを盛り上げる会」のメンバーでもあり、実際に注文住宅を建てたFPさんでもある筆者が、沢山の注文住宅施主から情報を収集して作り上げた家造りのための計画ノートです。
そのうちこのノートのレビューをコダテルにも載せようと思っているのですが、お勧めですよ。
(上のリンクから買っても、私にアフェリエイトが入る仕組みは特にございません…)

 

⑤家造りを始めるにあたってのブログやSNS等の注意点

いざ自分が家造りを始めるにあたって、家造りブログをはじめてみようと思っている方は多いかもしれません。
また、Twitter等のSNSで他の家造り中の人たちと交流を広げようと思っている方もいるかと思います。

一点、注意する点を私から…

出口戦略も見据えて始めましょう

と言いますのも、家造り中は家造りブログで書くことは沢山あります。
しかし、いざ家が建ってしまうと日記的につけていたブログに書くネタが無くなります!中にはそうじゃない人もいますが…

家造りが終わった後、そのブログやSNSをどうするか?も考えて始めた方が良いです。
家造り以外の雑記もブログで続けたいと思うなら、家造りブログと雑記ブログを分けてしまうのも良いかもしれませんが、そもそも雑記でブログを続けるつもりなら、ブログのタイトルを家造りと固定した名称にしないなどの先を見据えた戦略を立てましょう。

私自身、建築記なんて名前でブログを作ってしまいましたが、家が建った後は全然建築記と関係ない雑記ブログになっています。タイトルもう少しちゃんと考えれば良かったなぁ…

 

というわけで、このお題については私からは以上です。

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ABOUTこの記事をかいた人

2020年にヘーベルハウス(FREX AXiii)で家を建てたヘーベリアンです。 当時の仕様のヘーベルハウスでの家造りの流れ、建築の流れや、住宅ローンについての記事を投稿していました。 2022年7月をもって、コダテルブロガーを退任したため、既存の記事以降は更新予定はありません。