【保存版】施主が家づくり計画中に実際に経験したトラブルと解決策を紹介!(後編)

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先輩施主さんが実際に経験したトラブルやその対応をアンケートで募り、これから家づくりを計画される方にとって役に立つ情報を発信すべく実現した今回の企画。

前編では主に「計画と異なる施工トラブル」「傷や不具合のトラブル」「お金のトラブル」に関するトラブル事例と対応を紹介しました。

【保存版】施主が家づくり計画中に実際に経験したトラブルと解決策を紹介!(前編)



 

後編では土地や隣人、さらに外構トラブルについて紹介します。


 

前回のおさらい


今回の企画では、これから家づくりを計画される方や現在計画中の方に役に立つ情報を”わかりやすく”発信するために前編と後編の二部構成にしてあります。

1つの記事にまとめると、どうしてもボリュームがありすぎて読みにくくなってしまうことも少なくありません。

せっかく先輩施主せんから実際に経験したトラブルを共有していただいているので、少しでも多くの方に伝えるために前編と後編に分けて”読みやすさ”を重視しています。

では、前編の内容を振り返ってみましょう。

 

家づくり計画中にトラブルを経験した割合

家系ブログを盛り上げる会の会員であるあんままさんがTwitterを通じてアンケートを実施してくれました。


合計で160件の回答があり、「トラブルがあった」と回答した方が80.6%、「トラブルはなかった」と回答した方が19.4%という結果でした。

打ち合わせで決めた内容と異なる仕上がりになっていたり、傷があったり、さらにお金に関するトラブルがあったりしました。

 

数千万円もの大金を支払って建てるマイホーム。

やはりトラブルは避けたいところですよね。

 

ただ、実際は多くの先輩施主さんがトラブルを経験されています。

後編では主に土地や隣人、外構など、少し「家」から離れたトラブルを紹介します。

 

家づくり計画中に実際に経験したトラブル事例


家づくり計画中のトラブルは建物だけに起こるものとは限りません。

とくに注文住宅の場合は土地探しから始められる方も多いでしょう。

そのため、土地契約や周辺環境、さらに隣人とのトラブルについてもしっかりと考えておかなければなりません。

 

また、外構関係についてもトラブルが起きてしまうことがあります。

では、実際にどのようなトラブルがあるのか具体的にみていきましょう。


 

土地トラブル

土地探しから家づくりを始められる方も多いでしょう。

ようやく希望に合う土地が見つかり、契約を進めていくと思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。

 

親族間売買は住宅ローン審査に通ることが難しい

今回は「親族間売買には利用できる住宅ローンが限られる」というケースです。

 

ちろさんは親族が所有している土地に家を建てる計画を進めていました。

親族が所有している土地を譲ってもらったり、借りたりして家を建てることは珍しいことではありません。

 

しかし、親族間の売買の場合、金融機関によっては住宅ローンを利用できない場合があります。

さらに、住宅ローンを利用できないというトラブルのほか、親族との間にトラブルが生じてしまうこともあるでしょう。

 

ちろさんの場合、親族から土地を借りて家を建てる予定で計画を進めていました。

しかし、突然、賃貸ではなく売買を希望といわれたのです。

もともと、借地契約の予定で住宅ローンの仮審査を出していたので、本審査時には売買契約なることを伝えて審査にかけたところ金融機関から審査NGという判断がなされました。

 

さらに、ほかの金融機関からも審査NGを伝えられて、「土地取得」の大きな壁が立ちはだかったのです。

親族間の売買ではどうしても住宅ローンが厳しくなったり、そもそも利用できなかったりしてしまいます。

そこで、「売買」ではなく当初の予定であった「借地」案に戻すために親族と交渉を図っていきます。

そして、なんとか「借地」で合意が取れ、その旨を金融機関に説明したところ、本審査に通過して融資実行となりました。

 

今回、さまざまな金融機関に申し込みをしたところ、最終的にはJAで本審査に通ったとのことです。

やはり、イレギュラーな案件や審査の場合はJAやろうきんなどが強いのでしょうか。

 

親族間でやり取りすると、いろいろと気を遣わなければならないこともあるので大変そうです・・・。

土地にかかる費用を抑えられるのはよいことだけど、手続きや親族とのやり取りが大変ですね・・・。
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土地トラブルからハウスメーカーと契約解除

土地探しから始める場合、土地の広さや立地、周辺環境など、さまざまなポイントから希望の土地を探していきます。

とはいえ、たとえ希望に合った土地でも予算に合わなければ家を建てるのは難しいです。

 

さらに、土地自体がトラブルを抱えているケースもあるので、慎重に決めていかなければなりません。

tiuさんは土地トラブルによってハウスメーカーから契約解除を伝えられたとのことです。

 

tiuさんの土地はこのような配置になっています。


 

家を建てるには資材を運んだり、重機を使ったりするので、土地までトラックが入れるかが一つのポイントになります。

 

tiuさんのケースでは、土地にアクセスするまでの通路が狭くなっているので、クレーン車などが入れず、人力で資材を運ばなければならないと建築会社からいわれたそうです。

 

しかし、その場合は追加工事代金として300万円が必要になるとのこと。

実際に建築会社の社長と建築士による現場確認が行われたところ・・・

 

社長:『やっぱりだめですね。そもそも隣地にも重機が入らないので難しいです。しかもクレーンが隣家の屋根を超えるので・・・』

社長:『契約は白紙で大丈夫ですよー。設計や営業などの経費が相当かかっていますが、請求しないのでご安心ください。』

 

こうやってtiuさんはハウスメーカーと契約解除になったのだとか。

しかも、契約から9か月経った時点で・・・。

 

ハウスメーカーの対応に疑問を覚えつつも、tiuさんは終始紳士的な対応をされていました。

 

さらにtiuさんからは対策は「安い土地の契約は慎重に」です🙀とコメントがありました。

 

土地探しから家づくり計画を進める場合はプロにしっかりと土地をみてもらう必要があります。

広さや周辺環境、さらに予算に合った土地があるからといって、そこで建てられない場合もあるのです。

 

9か月も経ってから・・・これは大きなトラブルです!!!

ハウスメーカーの対応が・・・僕だったら怒ります!!!
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隣人トラブル

家づくりでは建物のトラブルのほか、隣人とのトラブルも起こり得ます。

 

シバママさんは東京都内に家を建てられたのですが、建築中に隣人から”あるクレーム”が入ったのです。

シバママさんの土地の北側の隣人から「窓ガラスは透明なのか」という問い合わせがハウスメーカーにあったそうです。

計画段階では透明ガラスだったので、図面・仕様書通りに部材を発注しており、そのまま建築される予定でした。

 

しかし、隣人に透明ガラスである旨を伝えたところ、「すりガラスに変えてほしい」という声が・・・

 

ただ、施主であるシバママさんが窓を変える義務はありません。

もちろん、法律上なにも問題ないので、クレームが入ったからといってわざわざ窓ガラスの種類を変える必要がないのです。

 

さらに、すでに透明ガラスを発注してしまっていることから、すりガラスに変更する場合は約10~15万円ほどの追加費用が発生してしまいます。

 

とはいえ、これから先もずっと隣人である可能性が高く、円満な解決が求められるところではあります。

シバママさんはいろいろ検討し、ハウスメーカーの生産担当と相談した結果、最終的には追加費用を支払って窓ガラスの種類を変更することになりました。

 

窓ガラスはプライバシーの観点から、どうしても気になってしまうところです。

とくに隣家との距離が近い場合や視線が同じ高さの場合は室内が見えてしまう可能性もあるでしょう。

 

とはいえ、10~15万円というのは決して安い金額ではありません。

シバママさんは最終的に追加費用を支払ってまででも、隣人との今後の付き合いなどを総合的に検討した結果、窓ガラスの種類を変えました。

このトラブルの詳細はこちら

 

ご近所さんとは長い付き合いになるので、出来ればトラブルは避けたいですよね。でも追加費用を払うのは納得できないところもありますよね。

非常に難しいところですよね。安い金額ではないですし・・・。ただ、やっぱり揉めたくはないし、プライバシーのこともあるから、変更してよかったのかな?とも思います。隣人トラブル怖いですね・・・。
シバママさんのTwitterはこちら
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外構トラブル

今回の共同企画者であるあんままさんもトラブルを経験しています。

 

あんままさん宅の外構工事では家の周りを防草シートと砂利で敷き詰めるという仕様でした。

その際、使用されたのがザバーンという耐久性が高く、雑草の抑制効果に優れたものです。

高耐久防草シートを使用して、準備万端のあんままさん宅。

いよいよ初めての夏を迎えます。

 

すると・・・


 

雑草が大量に生えているのです!

中には防草シートを突き破って出てきている雑草もあり、期待外れといったところでしょうか。

 

すぐに外構工事を担当した業者さんに連絡したところ、「日当たりの関係と隣の敷地から種が飛散したことが原因ではないか?」という回答があったのです。

あんままさん宅の横の敷地は空き地となっており、雑草がたくさん生えています。

 

つまり、そこから種が飛んできてしまい、あんままさん宅に根付いてしまったということです。

 

しかし、今回のトラブルはもともと外構業者に依頼していた高耐久の防草シートが実際には使用されておらず、別の”安い”防草シートが使われていたのが原因だったのです。

見積もり時には高耐久防草シートのザバーンの記載があったのものの、実際はザバーンが使われていませんでした。

 

あんままさんはTwitterでトラブル写真を投稿したところ、「敷かれてる防草シート、写真で見る限りザバーンじゃないです。ザバーンは織物じゃありません。」というコメントが・・・

その上でザバーンの実物と施工に使われたシートを比較して、使用されていたのはザバーンではないことが明確になったのです。

そのあと、外構業者に連絡・相談を行い、さまざまな解決策を検討しました。

そして、最終的には正真正銘のザバーンを使用して施工し直してもらうことに。

 

見積もり時にはちゃんと高耐久防草シートの記載があったのに、実際使用されていたのは別の安いシートだったという・・・。今回はSNSの力でトラブル解決に至ったともいえますね。すごいです!!!

アフター写真


 

あんままさんのTwitterはこちら
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家づくり計画中にトラブルはなぜ起こる?

今回のアンケートでは8割以上の方が家づくり計画中にトラブルを経験しています。

 

自分では家が建てられないのでお金を払って家づくりのプロであるハウスメーカーや工務店に依頼しています。

だからこそ、できればトラブルは避けたいところです。

また、仮にトラブルが起きたとしても、すぐに対応してもらえればそこまで大きな影響がないかもしれません。

 

トラブルの種類はさまざまですが、コミュニケーション不足やケアレスミスがほとんどのトラブルの原因といえるでしょう。

実際、図面通りに施工されないというのは図面の読み間違いや仕様書の間違いに起因するものです。

もちろん、営業、設計士、現場監督、発注担当も同じ人なので、ミスをしてしまうこともあります。

しかし、トラブルが起きた後のリカバリーができるかどうかが非常に重要なポイントです。

 

また、施主自身の「家づくりリテラシー」の向上が求められているといえるでしょう

というのも、家づくりを始めた当初は聞きなれない言葉、見慣れない図面などわからないことだらけなので、そもそも家づくりそのものをイメージしづらいということがあります。

だからこそ、施主自らがイメージして考える必要があるのです。

 

元大手ハウスメーカー出身のファンタジスタふじもとさんは自身のブログで「家づくりの成功には施主力は必須」とおっしゃっています。

いい家づくりをする為に施主が意識すべき力「施主力」について

 

家づくりというのはほとんどの方が初めての経験であり、どこにどうやって気を付ければよいのかわからないのは当然です。

 

だからこそ、しっかりと情報収集をした上で家づくり計画を進めることが大切です。

 

ただ、「どこまで施主が注意しなければならないのか」「施主がそこまで気を付けなければならないのか」という意見もあります。

実際、高いお金を払ってプロに家づくりを任せているので、トラブルが起きずに家づくり計画が進んでいくことを期待したいという気持ちもあるでしょう。

 

しかし、現状では施主自身がしっかりと情報収集をした上で家づくり計画を進めていくことが必要なのです。

これから家づくりを始められる方はぜひ今回紹介した先輩施主さんのトラブル事例や対応を参考にして楽しく素敵な家づくりをスタートさせてくださいね。

 

トラブルエピソードのSpecial thanks

今回、前編と後編の二部構成でトラブル事例に関する記事を書けたのは先輩施主さんの協力があったからです。

 

記事の都合上、すべてのトラブル事例を紹介できなかったのですが、たくさんの経験談を共有してくださいました。

この記事がこれから家づくりをされる方、現在進行形で家づくりを計画されている方の役に立てばよいなという気持ちで書かせていただきました。

 

ご協力ありがとうございます。

 

トラブル事例を共有してくださった方々
※順不同、敬称略

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ABOUTこの記事をかいた人

トヨタホームで27坪の平屋を建てたつくねです。2つの書斎や勾配天井、そして深い軒などこだわりポイントがたくさん!コダテルでは自営業者の住宅ローン審査や家づくり計画、さらにトヨタホームの魅力などについて紹介します。