住宅ローンを組む前に若いうちから心がけておくべきこと~その②

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前回の記事では、融資のための与信審査ではどんなポイントを見ているのか?という点について、信用情報を参照しどんなところが見られるのか、そして個人属性では収入源(年収や勤務先)の情報と、支出(家族構成などからキャッシュフローが計算される)を勘案されて、いくらまでなら貸せるのか?を判断されるというお話を書きました。


今回は、融資審査の申込時に参照される信用情報は、具体的にどんな部分が見られるのか?という点を扱っていこうと思います。

信用情報で注視されるポイント

前回の記事で、信用情報には三種類あり、消費者金融系のJICC、クレジットカード系のCIC、銀行系のKSCがあるというお話をしました。
それぞれの信用情報には具体的にどのような記載があるのかについてここでは触れていきます。

JICCの登録情報

消費者金融を使ったことがないと思っていても、実はJICCに加盟しているクレジットカード会社も存在します。
早速JICCに登録されている情報を見てみましょう。


こちらは実際にJICCのサイトで公開されている開示情報の様式です。
まず、契約のある業者の数だけこの「ファイルD」が連なります。

すべてを説明すると長くなるので掻い摘んで説明します。

真っ先に確認するべきポイントは、「7.異動参考情報等」の部分です。ここに記載がある場合は、所謂ブラック状態となっています。

もし、過去に利用していて完済済みの場合、「14.完済日」に完済日付が記載されており、「3.契約状態」が「契約終了」となっていると、14の完済日の5年後にこの履歴は消えますが、5年以内は正常に完済していても取引履歴(つまり過去にいくら借りていたのか)として参照が可能となっています。なお、異動情報となっていても自己破産で免責確定となっていたり、債務整理で残債をしっかり払い終えている場合にも原則同じステータスになっており、ブラック情報だとしても14の日付の5年後に履歴は消えます。

後に詳しく扱いますが、完済していても契約口座が残っている場合、3に「契約中(残高0)」と表示されます。これはすなわち、いつでもこの業者からお金を借りられるという状態を示しているので、もし住宅ローンを組む場合は当該の業者に連絡をして解約をすることをお勧めします。

 

CICの登録情報

今やクレジットカードを持つのは当たり前という時代ですので、多くの方に関わるのはこのCICに登録されている情報だと思います。
早速、CICに登録されている情報を見ていきましょう。


こちらも実際にCICのサイトで公開されている開示情報の様式です。

JICC同様に、まず真っ先に確認すべき項目はDで示した「26.返済状況」が「異動」になっていないかどうかです。ここが異動になっている場合は、所謂ブラック状態になっています。
また、CICの場合2年分の毎月の入金状態が掲載されています。これはEで示した「入金情報」という部分に記載があります。

入金情報ステータスの見方

入金情報の部分には、年月とその月のステータスが$マークやAマークなどが表示されています。
それぞれの意味を一覧化しました。
$ 請求通り(もしくは請求額以上の)入金があった
P 請求額の一部が入金された
R 契約者本人以外からの入金があった
A 契約者都合で約定日に入金がなかった
B 契約者に関係のない事情で入金がなかった
C 入金されていないが理由が不明
請求もなく入金もない
空欄 業者側からCICへステータス更新がされていない
まず、この履歴に$と―と空欄があるだけなら問題ありません。
-に関してはその月にクレジットの利用がなく請求もなかったことを示しています。
空欄も、一部のクレジットカード(アメリカンエクスプレス等)は正常入金の場合空欄のままというケースがあるので心配ありません。

注意すべきはそれ以外です。PやR、A等は契約通りの支払いが行われていないことを示しており、このマークが一つでもあると審査落ちする会社も多くあります。
会社によってはPマークが2年以内に2回までなら減額して審査通過とか、2か月以上連続していたら審査否決等社内ルールがありますが、基準は社外秘となっています。

Bに関しては、クレジットカードの銀行引き落とし手続きが間に合わず、請求書の発送が遅れてしまったので必然的に支払期日が遅れた等の、債務者にはどうしようもない理由の場合などに表示されます。
Cについては、滅多に見ないことですが審査側で良い印象を与えることはありません。

 

入金情報ステータスは審査への影響が極めて大きい

この入金情報ステータスは、ほぼすべての業者が審査時に精査しています。
毎月の入金が遅れがちである場合、この情報にAが並ぶことになり、支払いをきちんとしない債務者と見なされ審査で否決を受ける可能性が極めて高くなります。
クレジットカードは大体が銀行口座引き落としですが、口座残高不足で引き落としされず、後日再引き落としとなるケースもこのAが付けられることがあります。
それだけ、金融会社は支払期日の順守を重く見ているということです。

 

入金情報は完済後も5年間は2年分の情報が残る

CICの情報は、債務を完済してカードを解約したとしても5年間は履歴が残ります。
つまり、仮に完済していても5年間は最後の2年間の入金情報が見られる状況になっています。

もし、解約済みのカードであっても、最後の2年間に$と―と空欄以外のマークがついている場合、完済後5年は審査に悪影響があると考えるべきでしょう。

 

KSCの登録情報

KSCは先にも説明した通り、銀行との取引履歴を扱っている信用情報であり、住宅ローンを組むとKSCに記録されます。
一般の方は、住宅ローン以外で銀行でローンを組むことはあまりないかもしれませんが、銀行が提供するカードローンや自動車ローン、教育ローンなどは銀行や信用金庫などで扱っているため、個人でも利用しているケースはあるかもしれません。

では、早速KSCの情報を見ていきましょう。


こちらは実際にKSCのサイトで公開されている開示情報の様式です。

JICCやCICと同様に、まず確認するべき項目は事故情報があるかどうかです。
これは一枚目の⑥の部分になります。

「あ」の「返済区分」が「延滞」となっていたり、「い」に日付が入っていたり、「う」の「延滞解消日」に何らか記載があるのは事故情報を示しています。
また、「え」は正常に取引が完了した場合は「完了」ステータス以外は、基本的に債務整理や保証会社による代位弁済などの事故情報となります。

つまり、これら事故情報に該当する記載があった場合にはほぼ確実に住宅ローンは通らないと思って間違いないです。

2枚目の方には、事業者の場合には不渡り情報などが載せられます。
また、個人であっても過去に自己破産や個人再生や民事再生の適用を受けた場合は官報に載るため、官報情報が掲載されます。
KSCではこの官報情報が10年残る仕組みですので、過去にそういった事故を起こした場合は、10年間は確実に銀行系の審査に通らないと考えておくべきでしょう。

 

今回のまとめ

今回は、信用情報の記載されている中身と、その中身でも特に中止されるポイントについて扱いました。
住宅ローンを組むことを検討している方は、実際に銀行やハウスメーカーなどに相談をする前に、JICC、CIC、KSCの三機関からご自身の信用情報を取得して、この記事で扱ったマイナス表記が載っていないかどうかを確認してください。
詳しくは次回扱いますが、一度申し込みをして信用情報照会を行われると、その金融機関にはあなたの申し込み情報が半永久的に残ります。

という訳で、次回は融資申し込みの履歴や取引履歴について深堀していきたいと思います。
次回もお楽しみに。

ABOUTこの記事をかいた人

2020年にヘーベルハウス(FREX AXiii)で家を建てたヘーベリアンです。 当時の仕様のヘーベルハウスでの家造りの流れ、建築の流れや、住宅ローンについての記事を投稿していました。 2022年7月をもって、コダテルブロガーを退任したため、既存の記事以降は更新予定はありません。

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