高高住宅におけるエアコンの運用を語ります②実践編

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ども、クロセです。

 

少し前の記事で私なりに考えたエアコンの運用理論を書きました。

まとめると以下のような内容です。

 

  1. 対応畳数より低いエアコンで問題なし
  2.  広い範囲で空調を行う
  3. 人間にエアコンの空気が当たらないこと重視で配置したい
  4. 湿度調整に気を配りたい
詳細は過去の記事に書きましたので気になる方は読んでみてください。

 

今回は実践編ということで、この間取りならこうするというのを私なりに考えてみようと思います。

あくまで素人意見ですので参考程度でお願いいたします…(;´∀`)

 

実践①少数のエアコンで1階層を空調する。

まずは1階層分をエアコン1台で空調することを考えてみましょう。

試しにこんな間取りを持ってきました。


ぶっちゃけほぼ私の家の2階なんですが(;´∀`)

さて、一般的な考え方だとエアコンをどう設置するか?


こんな感じに個室にそれぞれ設置する人が多いのではないかと思います。

ではこれを少ないエアコンで空調するにはどうしたらいいか。

 

案①


下側にある8畳の部屋に10畳用と14畳用くらいのエアコンを設置してそこから各部屋の空調をする案です。

一見難しそうですが、Heat20G1~G2グレードくらいの断熱性があれば行けると思います。

6畳部屋2つの空調がイマイチと感じたらサーキュレータを途中に置くのもいいでしょう。

 

案②


真ん中左側にある4畳の部屋にエアコンを設置する案。

ただ、これだと暖房はいいとして、冷房は青い矢印のように階段へ流れそうなのが懸念です。

暖かい空気は上昇しますが冷たい空気は下降していくためです。

間取り検討の段階なら、4畳部屋のドアを階段と位置をずらすといいかもしれませんね。

 

案③


階段側にエアコンを設置する案。

空調的には割とありだと思いますが、階段の上に設置するとエアコン掃除がしにくいのが難点。

また、ドアの位置的に4畳の部屋に空調が行きやすいので、ドアの位置がもう少し下ならよかった。

 

このようにエアコン配置を考えていると間取りを変えたいことがあります。

そのため、私は過去記事でエアコン配置は間取りと一緒に考えようと提言しています。

 

 

とりあえず案を3つ出してみましたが、個人的には案①が無難かなって感じです。

何となく「対応畳数より低いエアコンで問題なし」「 広い範囲で空調を行う」というのはわかったのではないでしょうか。

 

実践②人の位置を考慮してエアコンを設置する

先ほどは間取りを意識しましたが、今度は人の位置を考慮してみましょう。

こんな間取りで実践してみます。


これも我が家の1Fにかなり近い間取りです(;´∀`)

先ほどと異なり、人が居座る位置がある程度決まっているのでそこを避けてエアコンを配置したいです。

LDKの場合は、ソファやダイニングテーブルを避けたいところですね。

 

案①


テレビの下あたりに配置しする案。

この位置であればソファ、ダイニングともに直接風が当たらない位置です。

縦長の部屋なので方向的にも悪くありません。

廊下、玄関は空調しにくいですが、そもそもそこは居室ではないですしね。

トイレだけはちょっと暑い、寒いを感じやすいかもしれませんね。

 

案②


脱衣室からLDK側に空調する案です。

脱衣室設置は意外かもしれませんが、これでも居座る場所を避けられているので悪くないと思います。

案①と比較すると、廊下側も空調されやすそうです。

熱源が脱衣室にあるため、特に冬は風呂前の着替えで寒さを感じにくくなるのも利点です。

 

案③


階段の下に設置する案。

ソファにいると若干風に当たりそうです。

利点は暖房をしたときに階段を通って2階も同時に空調できることです。

家の性能次第ですが、14畳用のエアコンでもおいておけば、全館を暖房することも可能でしょう。

 

こちらでも案を3つ出してみましたが、案①が一番無難かなと思います。

案②も個人的には悪くないと思います。

 

実際に自分がやるとしたら案①、②のどちらかと案③を合わせると思います。


エアコンがどちらか1つでも、1Fの空調には問題ないと思います。

しかし、2つ設置しておけばいざ1つが壊れても、もう1つがバックアップになってくれます。

 

また、2つ設置することでそれぞれの風力を弱め、風を感じにくくできます。

あまりに風力が低いとエアコンの消費電力に対する効率は悪くなるので気をつけたいですけどね。

2つつけておいて、1つでも快適なら1つだけ動かしておけばいいと思います。

 

実践③家全体の空調を考えてみる

最後に実践①、②を合わせた2階建ての間取りで空調を考えてみます。


皆さんならどのように配置しますか?

 

自分ならこうです。


各階バックアップも考慮して2台ずつを配置。

また、各階どちらか片方が動けばその階全体を空調できるようにしました。

 

余談ですが、断熱性が高ければ1Fの右下にあるエアコン1つで家全体を空調することもできると思います。


また、2F8畳の部屋にあるエアコン1つで家全体を冷房できるかもしれません。


ただ、エアコンから脱衣室までの距離が遠いので、1F左下のエアコンも動かすのが無難かも?


数少ないエアコンでの空調は、エアコンの消費電力に対する効率アップにつながります。

無理に狙う必要はないですが、少数のエアコンで空調できそうなら試してもいいと思います。

特に冷房は頑張っている状態のほうが湿度も良く下げてくれるのでその観点でも試す価値があります。

 

ただ、この案は1つ難点があります。

2Fの6畳部屋2つがドアを開けておかないと空調しきれないところです。

ドアを閉めっぱなしにしているなら、やはり個室エアコンを設置せざるを得ないと思います。

もしくはコストが高くついてでも全館空調システムを導入するかですね。

 

余談ですが、もし間取りを変えられるなら私は2F4畳部屋の壁をなくしたいです。


これだと2Fの階段左にあるエアコンがより2F全体を空調しやすくなりそうです。

また、2F廊下をホールとして柔軟に使いやすいかなと。

あえて部屋にする必要がないなら、悪くない案だと思います。

 

注意点

エアコンの配置を考える際に気をつけたい点としてコンセントの存在です。

後になって追加でつけたくても、コンセントがなければ追加工事が必要です。

できれば各個室にはエアコンをいつでもつけられるようコンセントをつけておくといいと思います。

 

終わりに

今回はエアコン配置の実践編を書いてみました。

所詮は素人の考えなのであくまで参考程度にしてください。

ただ、何となく要点は書けたと思います、個室には必須という固定観念もちょっとは崩せたと思います。

 

理想はやっぱり間取りと空調を併せてプロに考えてもらうことだと思います。

しかし、それが何かしらの理由で難しい場合は、ちょっとだけ本記事を思い出してみてください。

 

では。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2020年2月からアイ工務店と一緒に建てたマイホームに居住中。 家の中が寒いのがいやだというところから家づくりを開始した結果、高断熱高気密という言葉に出会う。 以降、いろいろ調べているうちに高断熱高気密の沼にはまり、使者を自称するようになる。