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第7回 地球温暖化防止に貢献!我慢しない正しい省エネの仕方を知りましょう!

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回までは断熱や気密に関してのお話をしてきました。今回からは住宅が如何に省エネに貢献出来るのかと言った視点からお話させて頂きます。

省エネと言うと以前は、「我慢を強いる」と言ったイメージが強かったと思います。しかし、我慢を強いる省エネは、長く持続させることが困難であるため、明らかな効果を見込むことはなかなか難しいのです。正しい省エネの方法を知って、我慢しなくても省エネ出来る方法で地球温暖化の防止に貢献するとともに、省エネによる光熱費の削減に取り組みましょう!

1住宅には沢山省エネ出来る可能性がある!

住宅においては、今まであまり取り組みが行われていなかったため、沢山の省エネが出来る可能性があります。そのため、現在では様々な省エネ方法が提案されています。

どの程度、省エネ出来るかというと・・・

太陽光発電の発電量を加味すると、実質、『エネルギーを使用していないと考えても良い程度』に省エネを計画的に実施することが可能なのです。これがいわゆるネットゼロエネルギー住宅です。

新築の計画の場合ですと、比較的簡単にここまで省エネすることが可能です。
リフォームにおいても、割と工夫によってゼロエネルギー住宅とすることも可能です。

「ゼロにするのですから、当然生活は質素になります。」

と、言うことであれば殆どの方が魅力に感じないと思います。最新の省エネ技術を使えば、生活は便利なままで省エネを実現し、更にゼロエネルギー住宅とすると言うことが可能なのです。

2省エネは得なのか?

省エネは事前に初期投資が必要となります。新築にしても、リフォームにしても、最初は何らかの金銭的な先行投資が必要となります。ですので、

「省エネというと、得はしないもので自然大好き人間だけが行うもの。」

と、捉えられがちです。しかし、実は省エネも沢山省エネすればするほど、本来はかかるはずであった光熱費が削減され、結果的に得することも可能なのです。

ただし、これには裏技のようなものが存在します。実は、掛かっていた光熱費を削減するだけで、得するためには今住んでいる住宅において、沢山の光熱費が掛かっている必要があります。

北海道などの1年の内、8ヶ月ほど暖房を行うような地域では普段から光熱費が沢山かかっているので、削減効果が高くなります。

一方で、それほど最初から光熱費を使っていない家庭では、その効果を望むことが出来ません。

ですから、省エネを促進するために国がある制度を設けています。それは、「太陽光発電で発電した電気を、電力会社に販売することが出来る」と、言う制度です。

この制度を利用すれば、本来光熱費を減らすことだけで、得かどうかを判断するしかなかったものが、更に太陽光発電と組み合わせることで、今度は光熱費を減らすだけでなく、余った電気を売ることで、今までに無かった収入を加える事ができる。

と、言ったことが期待できるようになりました。

ただし、実際に今あなたが考えている計画において、本当に得することが出来るのかどうかは、事前にシミュレーションを行うことによって、計算することで正確に求めることが可能です。

この辺を厳密に知りたい場合は、是非このようなシミュレーションが可能なプロに相談して見てください。

 

3何故、省エネが必要なのか?

ところで、何故いまここで省エネが必要だと言う話が出ているのでしょうか?

得することであれば、省エネすることは構わないが、何故そんなことをする必要があるのか?

と、言った疑問を持たれる方も数多くいると思います。

省エネとは、電気やガスなどのエネルギーの源を使用することを控えることです。電気やガスなどを使うと、二酸化炭素が発生します。ガスを燃やすと、二酸化炭素が発生するのはよく知られていることではありますが、何故電気を使用すると、二酸化炭素が発生するのでしょうか?

それは、電気の作り方に原因があります。電気は、日本の場合は多くを火力発電によって作っています。ですので、電気を使うということは、それだけ多くの火力発電を稼働させる必要があります。

火力発電を稼働させると言うことは、それだけ多くのガスや石炭などを燃やすことになります。これによって、二酸化炭素が発生するのです。

そして、この発生した二酸化炭素は、地球温暖化の原因とされています。

この辺の詳細については、以下をご覧下さい。
https://www.towntv.co.jp/blog/2018/01/syoene-why.html

そして、昨年2018年には、我々が最も守るべき小さな子供が、暑さによって亡くなってしまいました。

深刻な状況が、今目の前に迫っているのです。
そして、今年の夏も暑い夏になるとされています。

次回以降、具体的な省エネ手法についてのお話です。

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太田 周彰 このコラムの執筆者
太田 周彰(オオタ ノリアキ)
大手ハウスメーカーの研究開発に所属し、住宅の断熱・気密・屋内の温熱環境に関する研究・商品開発に携わる。2008年から株式会社住宅みちしるべ一級建築士事務所設立。超高断熱住宅やZEH(ゼロエネルギー住宅)にいち早く取り組む。同時に近畿大学非常勤講師も勤める。

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