前回は、土地の種類を素人が調べてみましたが、今回は素人が間取り図を書いてみたいと思います。
家を作るといってもどんな家を建てたいのか、具体的に決めないと先に進みません。
間取り
- 3LDK
- 吹き抜け
- ウォークインクローゼット
- 2階建て
- ロフト
フムフム、取り敢えず、この辺りを実現できる間取りとするかな。
何で書くか?
手書き?
いやいや、初めて書くし、書き直しも大変そう。。。
という事で、そうCADに挑戦!
CADといってもAutoCADのような有料ソフトを試す勇気がない!
そう、セルフビルダーの味方フリーソフトのJw_cadを使ってみよう。
Jw_cadの使い方については、ネットで調べれば色々と出てくると思いますが、今回は実際に間取りを描いた手順を書いていきます。
Jw_cadにご興味が無い方は、飛ばして完成図を見てください。
それでは!
Jw_cad
まずJw_cadを使って間取り図を作成する為に必要な設定をしていきましょう。
設定
まずは赤枠の設定からやっていきます。左から
用紙設定
取り敢えず、A4のまま。
縮尺・読取設定
全レイヤグループの縮尺変更にチェック。
それ以外は上記のように、そのままでOK。
レイヤ設定
取り敢えず、このまま。
レイヤーは日本語でいうと階層ですね。
図面をレイヤー毎に柱や壁、建具などに分けて作成する事で、後で修正が必要な時に修正が必要な図面のみ修正できるので、作業効率が良いです。
軸角・目盛・オフセット設定
「実寸」にチェックすると「目盛間隔」が「910, 910」になります。
「表示最小間隔」の「1/2」にチェック
それ以外は上記のように、そのまま。
それでは、実際に図面を作成していきましょう。
図面枠
用紙の枠を描きます。
レイヤ
上記のように 0 ボタン押下の状態で 0 ボタンを右クリックします。
0 ボタン以外が押下されている場合は、0 ボタンを右クリックすると 0 ボタンが押下の状態になります。
表示された画面で (0) をクリック。
「枠」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
線属性
上記の「線属性」ボタンをクリック。
「補助線色」「実線」をクリックし、OK。
印刷枠
「印刷」ボタンをクリック。
そのままで、OK。
回転をクリック。
上記のように90°回転になります。
枠書込をクリック。
上記の様に枠線が描画されます。
通り芯
通り芯を描いていきます。
レイヤで、 1 ボタンを右クリックすると、 1 ボタン押下の状態になり、再度 1 ボタンを右クリック。
表示された画面で (1) をクリック。
「通り芯」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
線属性で、「線色1」「実線」をクリックし、OK。
点の上で右クリック、6個先の点で再度右クリックすると下記のように線が引けます。
今回は四畳半一間にしたいと思いますので、一辺が546cm(273cm×2)になるように6個先まで線を引きます。
四畳半
通常の畳のサイズは182cm×91cmで、四畳半の場合は正方形にしか作れないので182cm+91cmで1辺が273cmになります。
軸角・目盛・オフセット設定で目盛間隔を「910, 910」mmにしているので、点の間隔は910mmです。
910mm×3個で273cmが1部屋×2部屋で546cmになります。
これを繰り返していくと、下記のように通り芯の描画が完成です。
左はリビング、右上は部屋で右下は洗面所にする予定です。
柱
柱を描いていきます。
レイヤで、2 ボタンを右クリックすると、 2 ボタン押下の状態になり、再度 2 ボタンを右クリック。
表示された画面で (2) をクリック。
「柱」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
線属性で、「線色3」「実線」をクリックし、OK。
「矩形」をクリック。
「寸法」に「150, 150」と入力します。
一般的に柱には105mm角が使われると思いますが、900mm以内の間隔に柱を入れられない場合は、150mm角を使う必要がありますので、今回は150mmで設計していきたいと思います。
上記のように点の上で右クリックを2回すると柱を描画できます。
これを繰り返し、柱を配置していきます。
窓を付けるところには通し柱を入れられないので、150mmの柱で良かったような。予算などの関係で105mmの柱にする部分もあるかもしれないので、今後調整が必要かも。
壁
壁を描いていきましょう。
レイヤで、3 ボタンを右クリックすると、 3 ボタン押下の状態になり、再度 3 ボタンを右クリック。
表示された画面で (3) をクリック。
「壁」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
線属性で、「線色1」「実線」をクリックし、OK。
「線」をクリック。
柱の角で右クリック、もう一つの柱の角で右クリックをすると壁の一辺を描画できます。
これを繰り返していき、壁を描画します。
外壁を描いていないところには窓、内壁を描いていないところにはドアを描いていきます。
建具
ドアと窓を描いていきます。
レイヤで、4 ボタンを右クリックすると、 4 ボタン押下の状態になり、再度 4 ボタンを右クリック。
表示された画面で (4) をクリック。
「建具」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
線属性で、「線色1」「実線」をクリックし、OK。
ドア
「円弧」をクリック。
「円弧」にチェック。
①②③の順に右クリック。
「線」をクリック。
線属性で、「線色3」「実線」をクリックし、OK。
①②の順に右クリック。
①②の順に右クリック。
これでドアが完成です。
窓
次に窓を描いていきます。
柱の辺で右クリック、もう一つの柱の辺で右クリック。
「複線」をクリック。
「複線間隔」に「20」と入力。
柱と柱の引いた線をクリック。
線の少し右をクリックし、再度クリック。
「複線間隔」に「20」と入力。
柱と柱の引いた線をクリック。
線の左をクリックし、再度クリック。
「消去」をクリック。
真ん中の線を右クリック。
「線」をクリック。
左の点と点の間で右クリック、右の点と点の間で右クリック。
「伸縮」をクリック。
「突出寸法」に「40」と入力。
線の中心をクリックし、少しずらして、再度クリック。
これを左右の線と中心に引いた線で繰り返します。
線属性で、「線色1」「実線」をクリックし、OK。
柱の角で右クリックし、もう一つの柱の角で右クリック。
両方の角で行います。
これで窓が完成です。
これを繰り返していき、建具を描画していきます。
ドアは全部引き戸で同じ方向にしたけど、どちら向きが良いのか。。。
設備
それでは設備を配置していきます。
レイヤで、5 ボタンを右クリックすると、 5 ボタン押下の状態になり、再度 5 ボタンを右クリック。
表示された画面で (5) をクリック。
「設備」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
「メニュー」から「その他」「図形」を選択します。
「冷蔵庫」「キッチン」「洗濯機置場」「洗面化粧台」「洋便器」「ユニットバス」をそれぞれダブルクリックして配置。
「図形木造兵権(900)」を選択。
「階直00」をダブルクリックし、配置。
なんとなく間取りっぽくなってきた。
室名
それでは室名を記載しましょう。
レイヤで、6 ボタンを右クリックすると、 6 ボタン押下の状態になり、再度 6 ボタンを右クリック。
表示された画面で (6) をクリック。
「室名」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
「文字」をクリック。
「ダイニングキッチン」を入力し、配置。
「洋室」と入力し、配置。
こんな感じです。
寸法
寸法を記入します。
レイヤで、7 ボタンを右クリックすると、 7 ボタン押下の状態になり、再度 7 ボタンを右クリック。
表示された画面で (7) をクリック。
「寸法」と入力し、OK。
レイヤ一覧を閉じます。
「寸法」をクリック。
「傾き」に「90」と入力。
①②③④の順に右クリック。
「傾き」に「0」と入力。
①②③④の順に右クリック。
これを繰り返していき、寸法を記入します。
素人ながら、寸法が入るとCADで描いたなって感じがしてきます。
完成図
それでは、お待たせしました!
これが Jw_cad を使って作った間取り図です。
1階部分
2階部分
ロフト部分
こんな感じで作ってみたのですが。。。
次回以降書いていきたいと思いますが、実はこの間取りを描いたのが業者さんとの打合せ前だったので、早速間取り図の調整が必要になってきそう。
まあCADの勉強になったし、素人が調整なしに設計通りに作れる方がおかしいかな。
という事で、今回はここまで。
次回もまたよろしくお願いいたします。